大事なことは特撮から教わった

仮面ライダーとスーパー戦隊と牙狼が好きなオッサンのブログです

映画『アルキメデスの大戦』感想

フィリップはいい役者になりましたね。

こんばんは、ろけねおです。

 

『仮面ライダーW』で大活躍して僕らを楽しませてくれたフィリップこと菅田将暉くんが映画にでるというので、原作マンガはサッパリ読んでませんが、

さっそく観てまいりました。

archimedes-movie.jp

最高でした。『永遠の0』と同じ監督さんで、同じ戦争のことを取り上げた映画なので、思いっきり泣かされるのかと思っていたのですが、泣くことはありませんでしたが、いい映画ではありました。

何も変わっていない上の人

これは史実に沿った話ではなく、フィクションなんですが、本当にこうだったんじゃないかと思わせる説得力がありました。

 

そんなに歴史には詳しくないのですが・・・。

 

これまで数は少ないんですが、太平洋戦争のことを描いた映画を観たことがありますが、軍というのは今の会社とあんまり変わってないんだな〜と思うことが多々ありました。

 

今回もまた舞台が戦争をしそうな時というだけで、池井戸潤さん原作のドラマや映画を観ているのとあんまり変わらないな〜と思いました。

 

つまりいつの時代も上の人は時代の変化に疎いということです。

 

そういう人が上に立つから、下の人が奮闘するドラマが描けるわけで、そうでない人が上に立つと下の人はついていくだけでいいわけですから、何のドラマにもならないので仕方がないんです。

 

だから、サラリーマンは観て主人公のつらさとか大変さをビンビン感じてしまい、上司をやっつけた時には得も言えぬカタルシスがあるわけです。

 

ところがこれは史実を元にしたフィクションですから、ここは1つ日本がアメリカとの戦争を回避したとか、戦争したけど勝ったとか、事実と違う結末が待っていることを望みながら観ていましたが、そうはならないのです。

 

最終的には事実と同じに進むので、これほどまで優秀な人がもがいてもがいて闘っても、結局同じ歴史をたどるという切なさが残ります。

 

会社を変えたいと奮闘しようとも、どんなに努力をしようとも、それは無理なんですと突きつけられたような気になって、とってもどんよりします。

数字は嘘をつかない

この映画に興味を持ったのは、我らがフィリップこと菅田将暉くんが主演をしているということもありますが、僕が数学はそこそこ好きということで、天才数学者が主人公というのにも惹かれたからです。

 

主人公の櫂直(かいただし)は何回か「数字は嘘をつかない」と言うんですね。僕が数学が好きな理由というのがまさにこれなのかなと思ってまして、これを主人公が言っている映画を観ないわけには行かないという気になったのです。

 

さすがに47歳にもなると、問題に対する答えがいくつもあるということは理解していますし、納得もできますが、若い頃はそういうのが理解は出来ても納得は出来ませんでした。

 

あれは中学の国語のテストだったか、著者の心情を答える問題がありまして、どんな物語で誰が書いた話だったのかはサッパリ覚えてませんが、僕の書いた答えは間違いとされたことが納得が全然行きませんでした。

 

だから、先生に説明を求めたのですが、その説明を聞いてもやっぱり納得できなかったのです。なぜなら、著者の心情は著者しか知らないのです。著者に聞いてもいないのに、答えが存在するなんておかしいだろう、と。しかも心情など、その人がその時おかれた状況により、常に変わります。それなら、自分の答えが間違いであるとなぜ言い切れるのか。先生の用意した答えと違っていたとしてもバツではなく、せめて三角だろう、と悔しい思いをしたものでした。

 

その時から、国語のような答えがいくつもあるような問題をテストに使う科目は大嫌いです。

 

かたや数学は違う。

 

必ず答えはひとつ。自分の答えが間違っているということは、解法が間違っていたということがハッキリするから、間違っていても納得できました。

 

真理を求めて日々奮闘しているであろう数学者が、何通りもの答えが存在する政治の世界に飛び込み、世界の平和のために数学を武器に挑む姿は見ないわけには行かないのです。

理屈が通っていてもダメ

どれほど理屈が通っていても、それがまかり通るかというとそうでもなく、出まかせにしか聞こえないことのほうが正しいとされてしまったシーンは、実社会でも割とあることで、猛烈に悔しくなりました。

 

人には感情があるために、理屈では正しいということでも、認めずに理屈では正しくないことを採用してしまうことがあります。そして、不幸な結果を招いてしまいます。その結果になることは最初からわかっていたはずなのに、選んでしまうことがあるのです。

 

櫂直は国力の差が歴然なのだから、戦争したって勝てるはずがない、だから日本は戦争するという選択をするわけがないと思っていました。

 

でも、戦争は避けられない状況になりました。

 

国民の税金を無駄遣いさせないためにも、莫大な費用がかかる戦艦大和を作るより、空母を作ったほうが良いということで、大和建造にかかる費用を算出して、いかに大和を作ることがアホかということを証明します。

 

でも、結局は戦艦大和は作られました。

数学者として、これほどつらいことってあるのだろうか、と。まるで数学が何の役にも立たなかったみたいで、キツいだろうな、と思えて苦しかったです。結局理屈では人の心は動かなかった。人を幸せにするために、豊かにするために、勉強してきたのに、それが通用しなかったのです。

 

でも、戦争に負けることで、多くの犠牲を払うことで、やっと櫂直が望む平和な日本になりまして、僕らは平和を満喫しております。

 

櫂直の思い通りには何一つなってはいないのだけど、最終的には平和になったので、どうしたって結局は平和になっていたのかも知れないと思うと、櫂直のしてきたことは無駄だったようにも思えてきます。

 

でも、そうではありません。日々必死に生きてきたから、櫂直だけでなく、この物語に出てきた人はきっとみな必死に生きていたから、結果平和な日本になったように思います。

 

さて、僕らは彼らのように必死に日々を行きているでしょうか。ダラダラしているとまた暗黒がやってきて、ちゃんとしない我々に天罰を下すかも知れません。瞬間瞬間を必死に生きよう、櫂直のように目的に向かって突っ走ろう、そう思わせる映画でした。

 

もっと頑張ろって思いました。

 

それではまた。

See you next time!


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